つながれっとクラブ・イベントジャーナル

「つながれっとクラブ」は、名古屋市男女平等参画推進センター(つながれっとNAGOYA)指定管理者 NPO法人参画プラネットが運営しています。
つながれっとNAGOYAで毎月開催される指定管理者 NPO法人参画プラネット主催のイベントの様子をみなさんにお届けいたします!
(当サイト中、意見にわたる部分については筆者の個人的意見であって、参画プラネットの見解を表明したものではありません)
小川眞里子 講演会 報告:「ジェンダーの視点で科学をさぐる」
9月29日に開催された
小川眞里子講演会・交流会。
講演会には50名ほどの方々の参加をいただき
無事終了しました。

講師の小川眞里子さんは
人材問題と科学知識という
2つの切り口から
「ジェンダーの視点でさぐる科学」を
熱く語ってくださいました。

人材問題の切り口からは
女性研究者をめぐる国際的な状況や日本における取組みという最新情報。
科学知識の切り口からは
歴史的・社会的な視点からみる科学知識。

身体や性差、医学
(男性を基準に開発された薬品には女性に処方されては困るものもあるとか)など
具体的な科学知識のお話は大変興味深く、
大きな時間の流れの中で積み重ねられてきた
科学知識の客観性やジェンダーバイヤスについて思いを新たにしました。

交流会では
小川さんのお話と参加者のみなさんそれぞれの経歴や体験がつながり
さまざまな感想やご意見をいただきました。

「地域の男女共同参画推進委員ですが・・・生物の教師でした」
「最近薬学に関心を寄せています」
「理系・文系、そしてその領域を越える(つなぐ)方法は・・」
「環境の分野で女性が活躍できる職業は・・」
「研究者という仕事と家庭生活との両立は・・・」

ご自身の研究や経験から
ひとつひとつ丁寧に答えてくださる小川さん。
環境問題やエネルギー問題などの解決解決に向けて
科学技術に期待されていることは多いでしょう。
女性も男性とともに21世紀を生き抜く知恵を出していくことが
より公平な社会(知識基盤社会)や豊かな暮らしにつながっていくのです。

わたし自身にとっては「科学とジェンダー、そして男女共同参画」の関係性を
解きほぐしていく一歩となりました。                (林 やすこ)

フェミニズムと科学/技術
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科学史から消された女性たち―アカデミー下の知と創造性
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女性を弄ぶ博物学―リンネはなぜ乳房にこだわったのか?
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ジェンダーは科学を変える!?―医学・霊長類学から物理学・数学まで
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植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー
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| tsunagaletclb | 小川眞里子 講演会「ジェンダーの視点で科学をさぐる」 | 23:54 | comments(0) | - | - | - |
小川眞里子 講演会 感想:「ジェンダーの視点で科学をさぐる」
「もしかして、私は理系だったのかも‥?」
とお感じになった方もたくさんいらっしゃったことでしょう。
講演会の後の交流会では、
「早くから、理系と文系を分けてしまうのはいかがなものか?」といった問題提起から、
理系と文系についてたくさんの意見が出され、大いに盛り上がりました。

私自身も、格段に難しくなった高校の数学の教科書を前に、
「女性だから数学が不得意なのも無理はない。」という固定観念あるいは言い訳だけで、
理系の選択を切り捨てたように思うと、なんだかもったいない気がしてきました。
高校時代の数学や物理の先生が、もっとすてきな先生で、自分の目の前で熱く語ってくれていたら、
進む道も変っていたかも?と冗談半分に思いながら、
私たちは社会のシステムの中で、無理やり壁や仕切りを作ってしまっているものが、
多々あるのだなあと感じました。

講演会の中では、『哺乳類』という言葉に代表されるように、
科学言語においても、時代や文化を背景に生み出されていることが多いことを知りました。
科学史の知識が全くない私でも、科学言語にジェンダーの視点を取り入れることが、
新たな発見や展開につながると聞くと、とても興味深く感じました。
また、現在は科学分野の女子学生に対する国の支援も
かなり積極的に行なわれているとのことでした。
今後も、あらゆる分野で女性も男性も同じく活躍していくことが
望まれていて、それが豊かな国づくりの基礎となることを改めて感じました。
(高島由美子)
| tsunagaletclb | 小川眞里子 講演会「ジェンダーの視点で科学をさぐる」 | 22:27 | comments(0) | - | - | - |
小川眞里子 講演会 感想:「ジェンダーの視点で科学をさぐる」
「ジェンダーの視点で科学をさぐる」というテーマでの3時間。
それは当初の予想を良い意味で裏切り、わたしにとって、とても刺激的な、
そして物事を色々な視点で深く考えさせられる時間になった。

前半は、「科学分野の現状」を、ジェンダーという切り口で分析したお話。
「科学立国」、あるいは「技術大国」として名を馳せている日本に、
どうして、女性の科学者、研究者が圧倒的に少ないのか。
他国とデータを比較したときの、その割合のあまりの少なさには驚いた。
(東欧では50%を超える国も。米国は約30%。そして日本は11.6%)
その後、数々のデータを見ていくうちに、
わたしはその状況に、社会的、文化的な背景の所在を強く感じ、
日本の働き方や制度にも大きな原因があると思わずにはいられなかった。
(これには文科省が、多額の予算を使って対策を取り始めているそうだ)

女性の科学者が増えることは、将来の人材確保の視点からも、
科学知識の偏在(男性の視点が主流であることからの)を解消する視点からも
とても重要なのだと伺った。
なにより、女性の能力が活用されていない現状は、単純にもったいない。
(欧州では、大学・大学院入学を経て、教授に至る人材の性別比をとりあげた
「ハサミの図」と呼ばれるデータがあり、それによると
大学レベルまでは、女性の方が進学者の割合が多く、しかも成績も良いのだ。
それが、大学院へ進学する時点で数値が入れ替わり(つまりグラフがクロスし)、
そのまま差が拡大することでハサミに見えるのが名前の所以だという。
それを見ると、女性の能力が何らかの理由で活かしきれていないのは明らか。)

小川さんのお話に、わたしは一つ一つ納得したり、驚いたり。
「もと文系」の、しかも、およそ今から科学者になるとは思えないわたしには、
今回のテーマが、自らのこととして腑に落ちるかな、という疑問もあったが、
自らのこととして、あるいは今いる子どもたちの未来を考える視点としても、
とても大切なテーマだと実感した。

そして、話の後半は、こちらもジェンダーの視点を切り口に、
小川さんの専門でもある「科学史」に見る、社会的・文化的な背景の解説へ。
「18世紀まで、性別はひとつ(そしてジェンダーが2つ)だとされていた」
という、解剖図を引用しての興味深いお話から、
「人間の言葉は100%客観的ではありえず、科学的な記述においても
そこに必ず文化的、社会的な主観が入り込むものであること」を例証してのお話まで。
内容もさることながら、「科学」をテーマにしつつ、
科学(理系)、史学(文系)という境界を越えていることを新鮮に、面白く感じた。
「理系・文系」「男性・女性」などと物事に境界線を引くことで
失っていく豊かさや可能性もある。
そういうことも明確に示してくださった講演会だったと思う。
(中村奈津子)
| tsunagaletclb | 小川眞里子 講演会「ジェンダーの視点で科学をさぐる」 | 21:54 | comments(0) | - | - | - |
小川眞里子 講演会 写真:「ジェンダーの視点で科学をさぐる」
9月29日(土)
小川眞里子 講演会「ジェンダーの視点で科学をさぐる」が開催されました。


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交流会へも、たくさんの方がご参加くださり、活発な意見交換がなされました。ニコニコ

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| tsunagaletclb | 小川眞里子 講演会「ジェンダーの視点で科学をさぐる」 | 20:06 | comments(0) | - | - | - |
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