2008.06.29 Sunday
ふぉーらむ 報告:「それ、行け!名古屋城〜歴史をつなぐ女と男〜」
タイトル | ふぉーらむ「それ、行け!名古屋城〜歴史をつなぐ男と女」 |
パネリスト | 吉田一彦(名古屋市立大学人文社会学部 人間文化研究科教授) 度会さち子(女性史研究家、前・大垣市男女共同参画推進室長) 上鵜瀬孝志(名古屋城検定実行委員、コピーライター) |
と き | 2008年6月29日(日曜日)午後1時30分から4時 |
ところ | つながれっとNAGOYA 交流ラウンジ |
プランなごや21 | 目標4:家庭・地域生活における男女の自立と共同参画 4−6:地域における男女共同参画の促進 |
コーディネーター | 中村奈津子 |
フォーラム『それ、行け!名古屋城〜歴史をつなぐ女と男』は、
開館5周年記念事業「つながれっとまつり」の、2日目に開催されました。
前日とは打って変わって、梅雨らしいといえば梅雨らしい、曇天の1日。
雨脚が強まるたびにハラハラしつつ、開催時刻を迎えた午後。
参加の動機は、それぞれでしょうが、
このイベントに強い関心を持つ、40名ほどの方が集まってくださいました。
フォーラム前半では、古代史と仏教史、女性史、名古屋城の歴史と、
パネリストの方々の専門に沿ったお話が、それぞれに深く、
浅学にも関わらず、無謀にも司会者をした私は、
歴史が、実にいろいろな視点から見ることができる、という多様さと、
なかなか表舞台には現れない、隠れた歴史の奥深さに目を見張りました。
今、私たちが知ることのできる歴史は、どこかで必ず編集がされていて、
そこに、作る人の意図が多分に含まれているとしたら、
それを受け止める私たちが、どのように解釈し、
どう未来につなぐかによって、「これから」の歴史も大きく変わる。
そして、女性の歴史はその多くが、未だ可視化されておらず、
語られず、知られないままに消えていくとしたら、なんて勿体ないこと。
そんな気持ちを強く持ちながら、頭をフル回転させて、話を伺いました。
裏話になりますが、イベント前の、パネリスト3名との打ち合わせでは、
あまりの専門性の高さ(と、それぞれに一家言を持つ、確かな心持ち)に、
私ひとりが、内心恐々としていたのです。
(つ、次々と出てくる名前が、全然分からない・・・。)
しかし、打ち合わせの時間が進むにつれて判明したのは、
この3名の共通点が「歴史の大河ドラマが嫌い」だということ!
なんと、この話でしばし盛り上がり、一気に場も和みました。
よし、何とかつながりがあるぞ(進行の役にはたたないだろうが)、と、
その後のイベントに向けて心の準備を整えていたのでした。
さて、後半の質疑応答、会場とのやりとりで分かったのは、やはり、
歴史を非常によく知っている方が参加してくださったのだ、ということ。
これまた、司会者の私には、「吉通」「家宣」「家継」と急に言われても、
一体、誰が誰だか・・・。
今度、名古屋城検定を受けて、出直してこなくちゃ、と思った次第です。
(中村奈津子)