2008.07.06 Sunday
講演会 報告:「ドラゴンズを社会学する」
タイトル | ドラゴンズを社会学する |
講 師 | 西山哲郎 (中京大学現代社会学部准教授) |
と き | 2008年7月6日(日曜日)午後2時から4時 |
ところ | つながれっとNAGOYA 交流ラウンジ |
プランなごや21 | 目標4:家庭・地域生活における男女の自立と共同参画 |
コーディネーター | 伊藤静香 |
7月6日日曜日に、「ドラゴンズを社会学する」を開催しました。
この日は、梅雨の中休み。
さわやかなドラゴンズブルーとまではいかないまでも、
雨雲は遠ざかり、朝からドラゴンズ熱気を感じさせるような暑い日となりました。
講師用の演台には、ドラゴンズのユニフォームや小道具で飾り付けをして、
気分を盛り上げスタンバイ!
講師の西山哲郎准教授は、2年前から中京大学で
「ドラゴンズプロジェクト」という調査・研究を学生とともに行っています。
「ドラゴンズプロジェクト」とは、なんでしょう?
中京大学のウエブサイトによりますと、
「ドラゴンズプロジェクトは、2007年度からスタートする現代社会学部のために、
カリキュラムの核となる「フィールドワーク教育」のモデルとして2006年に開始されました。
中日ドラゴンズとナゴヤドームの協力を得て、「名古屋圏における野球文化」をテーマに
スケールの大きな社会調査が進行中です」とあります。
講演会では、この「ドラゴンズプロジェクト」の調査結果から見えてきた、
ここ10年間のドラゴンズファンの変化と名古屋地域の変化、
名古屋人とドラゴンズの関係などについて、西山先生にお話ししていただきました。
ナゴヤドームでは、女性のドラゴンズファンが急増しているとか、
試合が終ってドームから帰るファンを見ても
ドラゴンズが勝ったか負けたかがわからない(ほど、ドラファンは感情を外に出さない)とか、
成績に関係なくドームに観戦にくるファンが多いとか、
ドラゴンズのファンの方もそうでない方も、先生のお話を興味津々で聞いていました。
後半は「参加者のみなさんからもぜひご意見をいただきたい」という西山先生の希望で、
ワークショップによる意見交換会をしました。
5つのグループに分かれて、「地域と野球」、「女性と野球」というテーマで、
意見を出し合い、模造紙に書いて発表し、先生からコメントをいただきました。
ワークショップが盛り上がったのはいうまでもありません。
意見の中には、球団が女性ファンをターゲットにピンクのドラ・ユニフォームを売り出すことに
「どうして、女性には“ピンク”と決め付けるの?」というのもありました。(いいぞ〜!)
スポーツと社会学という一見異なる分野をテーマして、
さて参加者の反応は?と気になるところでしたが、
「社会学がどんなものなのか、少しわかりました」という感想をいただきました。
身近な存在であるスポーツを社会学的な視点で捉えて参加者とともに考える時間を持った今回の企画は、
「社会学って何?」という人々に「社会学」を身近に感じる機会になったのではないかと思います。
(伊藤静香)