2009.04.19 Sunday
報告:「こころのメンテナンス〜わたしをひらく、花あそび〜」
タイトル | 「こころのメンテナンス〜わたしをひらく、花あそび〜」 |
講 師 | 清水きよみ(春日井市役所男女共同参画課相談員) 大隈都(EFD認定フラワーアレンジメントインストラクター イングリッシュローズ主宰) |
と き | 2009年4月19日(日曜日)午後1時30分から3時30分 |
ところ | つながれっとNAGOYA 交流ラウンジ |
プランなごや21 | 目標2:女性の人権尊重 目標4:家庭・地域における男女の自立と共同参画 |
コーディネーター | 伊藤 静香・米山 和恵 |
4月19日(日)、「こころのメンテナンス〜わたしをひらく、花あそび〜」を開催いたしました。多忙な時期にもかかわらず、定員いっぱいの25名のお申込みをいただき、当日は22名の方が開場へいらっしゃいました。
4月は、意識的にも、無意識的にも、変化によってストレスや不安にさらされる時期です。そんな時期だからこそ、自分が、主体的に自分を大切にする時間をつくる。それが今回の講座の目的で、アサーションを取り入れたワークショップとフラワーアレンジメントの制作という2部構成で行いました。
第1部ではまず、講師の清水きよみさんより、相手を大切して、わたしも大切にするコミュニケーション方法(アサーション)がある、ということをお話いただいきました。そして、席の移動を行い、わたしを主語にした自己紹介と相手への質問が行われました。わたしを主語にして質問をするということは、日常生活の会話ではあまり聞くことはありませんが、清水さんの例を聞いた後、ジワジワと、そしてワイワイと新しいコミュニケーションが始まっていくのが見られました。
レッテルを貼って、貼られて生きている。そして、無意識にレッテルに合わせて生きているわたしがいる。それは、わたしという人間は、実は主体的に、わたしが選択して生きているのではなかったのだということに気付かされます。
「伝えても良い。伝えなくても良い。それは、わたしが選択をして良い。」そんな権利が一人ひとりにあるということや、個人が持っている「わたしを大切にして良い権利」がゆっくりと丁寧に読み上げられ、会場の方々がずっとペンを走らせていたり、真剣な眼差しで聞いている姿がとても印象に残りました。
第2部では、講師に大隈都さんをお招きして、フラワーアレンジメントが行われました。材料費は800円。母の日が近いということで、スプレーカーネーションとミニバラ、そして大隅さんの庭から摘んできたグリーン。それに、赤いラズベリーとフルーツなどの資材を用いて、小さなカップの上にデコレートされたアレンジメントはフルーツパフェのようなできあがりでした。
花を買うというのは、たとえ一輪であっても、何か特別な気持ちを与えてくれます。そして、制作して出来上がることも、楽しさや達成感を与えてくれます。そんなフラワーアレンジメントをもっと身近に、安価で取り入れられる方法があるということを知りました。参加者の方々は、花と向き合い制作することに、とても熱中して取り組んでいる様子でした。できあがった作品は持ち帰っていただき、その後もわたしにプラスの感情を与える存在になるのでしょう。それとも(プレゼントをすることで)プラスを与えるわたしにつながるのでしょうか?
講座に参加すると選択したことは、自分を大切にする時間をつくる選択をしたと言えるのではないでしょうか。今回の講座で得た知識や経験によって、それまで無意識に、あるいは、そういうものだからといった中でとじていたわたしに一歩踏み入れて、今後の生活の中で意識的、主体的に、わたしを大切にすることができるきっかけになっていただきたい、と思っています。
(米山和恵)