つながれっとクラブ・イベントジャーナル

「つながれっとクラブ」は、名古屋市男女平等参画推進センター(つながれっとNAGOYA)指定管理者 NPO法人参画プラネットが運営しています。
つながれっとNAGOYAで毎月開催される指定管理者 NPO法人参画プラネット主催のイベントの様子をみなさんにお届けいたします!
(当サイト中、意見にわたる部分については筆者の個人的意見であって、参画プラネットの見解を表明したものではありません)
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渋谷敦志 講演会・交流会 感想:「撮るなら心をこめて」
イベントのチラシには、キャッチコピーがこう書かれていた。
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フォトジャーナリストとして活躍されている渋谷敦志さんが、
最近訪れた東ティモールの現状を作品を介して紹介。
紛争や貧困などで、より一層過酷な状況に置かれている女性や子どもたち。
人々の『無関心』という『国境』を、どう乗り越えていくか。
世界を見つめ、考える時間を共有しましょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『無関心』というよりは、目をそむけていたかった。そう思っていた。
文字だけでなく、写真という実像から伝わってくる生々しい情報は、
目と耳と、そのほかの感覚をも刺激する。
その感覚を受け止める準備のない私は、渋谷さんの講演を聴く直前まで、
心の目を閉じていたような気がする。
そう言えば、たしかに心に壁『無関心を装う国境』を築いていたのだろう。
東京からいらっしゃった渋谷さんにお会いしたとき、第一印象は、柔和な感じ。
すこし心が解けた。
お話をしばらく聞いていると、感覚の緊張も解けてきた。
生々しさをストレートに語らない、その奥深くに、何があるのかが、わかってきた。
渋谷さんが、その事実、その実情を受け止めていらっしゃる。
私に伝わってくるのは、その渋谷さんが受け止めた真実だった。
私は、ハッとした。
どうやって、どうして、その目と耳と、そのほかの感覚で、
これだけの事実を受け止めることができるのだろう、と。
その原動力はなんなのだろう、と。
『悲しい』と、ただ、嘆いていても始まらず、
『政治が、国際社会が』と、責めていても始まらない。
その現実の場に出向いて、心をこめて撮り、伝えることの使命。
潔いチカラが、わたしの胸に響いた。
『知る』ことが、『気づく』ことが、未来へのチカラに変わっていく。
目にすることが、チカラに変わると、強く実感した。
一人ひとりにできる事を見つけ、そのきっかけを共有したこの時点から、
それぞれの場へと散り、一人ひとりの未来を形づくっていく。
この現状を心に深く刻んだ。
その夜、眠りについた11歳の息子の穏やかな寝顔を眺めながら、ため息をつく。
ただ秩序のない横柄な強い力の下、いつも弱いものが、その鬩ぎ(せめぎ)を
一方的に受ける。
その不条理を抵抗する術もなく、ただ難民として、
わが子を守れる親ならまだ救われているというのは、なんとも言い難く、胸に迫る。
子どもを手離す苦しさを、どう受け止めているのだろうか。
身の回りが、そういう状況ともなれば、誰しもが、その状況の渦に呑み込まれて
麻痺してこそ、生き永らえていくのだろうか。
そして子どもたちは、学校にも行けない。
教育を受けず、生きていくとき、また、新たな弱者が生まれる。
弱者は絶えず弱者なのか。
それを支える社会はなんなのか。
憤りだけで終わらせない覚悟を、渋谷さんの優しい眼差しの奥に、見た気がした。
平和であることの非日常さを、日常に変える日まで。
『知る』ことをやめないでいこう。
(堀 紀美子)
| tsunagaletclb | 渋谷敦志 講演会・交流会「撮るなら心をこめて」 | 21:14 | comments(0) | - | - | - |









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