つながれっとクラブ・イベントジャーナル

「つながれっとクラブ」は、名古屋市男女平等参画推進センター(つながれっとNAGOYA)指定管理者 NPO法人参画プラネットが運営しています。
つながれっとNAGOYAで毎月開催される指定管理者 NPO法人参画プラネット主催のイベントの様子をみなさんにお届けいたします!
(当サイト中、意見にわたる部分については筆者の個人的意見であって、参画プラネットの見解を表明したものではありません)
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山本敏晴映像上映&ブックトーク 感想:「地球温暖化、しずみゆく楽園ツバル」
「地球温暖化、しずみゆく楽園ツバル」のタイトルを見たとき、よくある日本のTVドキュメンタリー番組のイメージを持った。
例えば、−美しい空と海。貧しいけれど、人間的に豊かな生活をするツバルの人々。
そこに押し寄せる温暖化による海面上昇、島沈没の恐怖。ああ、罪のないツバルの人達、かわいそうだよね〜。
先進国のわたしたちは、もっと環境に気をつけないといけないよね〜。と同情的感想を促す映像。
この映像もそうかな、と半分、斜に構えていた。ところが、まったくいい意味でわたしの期待を裏切った。

なにしろ、制作者の山本敏晴さんの第一声は、
「この映像は、未完成です。もっと、いいものにするために、みなさんによくない部分をどんどん指摘してほしい」だった。
なんと、参加者にモニタリングを要請したのだ。
素直なわたしは、言われるままに必死で映像をチェックすることになる。

映像は山本さんが長年活動を続けている「お絵かきプロジェクト」の紹介から始まる。
世界中の子どもたちに「あなたの一番たいせつなものはなんですか」と問いかけ、
「たいせつなもの」を描いてもらうプロジェクトだ。
9割の子どもたちが、「家族」や「友達」「平和」などを書き、「たいせつなもの」は、どの国も共通しているところがあるそうだ。
どんな国でも、どんな言葉を使っていても、「やっぱりみんな同じ人間だ」とほっとする。
しかし、1割の絵の中に、その国独自の特徴を持った絵が描かれたものがあるそうだ。
その1割を捜して、山本さんは「お絵かきプロジェクト」を続けているのだという。
そして、ツバルの子どもが描いた絵の中に、それがあった。
「地球に温度計が刺さっている絵」。この絵が山本さんを射止めた。

絵を描いた子どもとその家族を訪ねて山本さんは、親交を深めていく。
この交流によって、垣間見ることができるその国の問題点を山本さんは重要視する。

しかし、しずみゆくツバルの問題点が「海面上昇による環境破壊と国の崩壊」だというわたしの予想は、見事に外れた。
映像の中で語られるツバルの問題は、「人口増加」であり、「ごみ問題」であるのだった。
それは、さんご礁でできた特別な島、海面上昇でしずんでしまう国だけが持つ特別な問題ではなく、
地球上のどの国も考えなくてはならない地球全体の問題であった。
しずみゆくツバルの問題を取り上げながら、じつは、地球に起っている重大な問題を指摘しているのが、この映像だったのだ。

見終わったとき、他人事とは思えないメッセージを感じ取った。
地球の悲鳴が聞こえたような気がする。
人間が生きている限り、地球の環境は悪化する。
わたし一人の行動を変えたぐらいで、この悪化が収まるわけはないかもしれない。
けれど、なにか始めなければ。どんなに小さなことでも、わたしにできることから始めたい。

さて、大胆にも参加者にモニタリングを要請した山本さんであるが、
今回130人近い参加者から、何より得がたい貴重な意見が集まったはずだ。
わたしも、いつもより丁寧に感想を書いた。
ぜひとも、より精度を増した次回作ができることを楽しみにしている。
伊藤静香
| tsunagaletclb | 山本敏晴映像上映&ブックトーク「しずみゆく楽園ツバル」 | 21:45 | comments(0) | - | - | - |









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