2009.02.04 Wednesday
感想:「地域を育てる企業に変わる!〜ISO26000を経営戦略に活かすために〜」
女性も男性も仕事と生活のバランスのとれた豊かな社会。今回行われたセミナーは、ISO26000に依拠する企業などで働く人々の人権にスポットをあてたものだ。さまざまな分野で活躍されている方が一同に会し、ディスカッションが行われた。
その中で、興味深かったのは、企業内でCSR活動を推進してきた株式会社デンソーと、CANPANのCSR大賞を受賞した有限会社ワッツビジョンだ。
人を社会の資源として捉えることは、企業、地域、学校を含めた社会全体が人を育てることにつながる。デンソーのCSRは、社員のボトムアップからなされており、現場の提案が軸となる取組みだ。ワッツビジョンは、フリータイム就業制度や託児制度など、よりよい労働環境が社員を支え、最低賃金が担保された能力給が、向上心を醸成する。両者とも社員自らの意識のレベルアップが図られており、人が育つ企業のあり方として納得できる。
社会人はワークライフバランスや心の豊かさを求め、学生のボランティア活動が盛んに行われ、就活ではCSR事業希望者が多いと聞く。働くことに対し、自己の経済的利益だけを求めるのではない気運が高まり、市民社会が発展しつつある今日、少し後押ししてやれば、人が育ち、企業が育つ。その相乗効果として、社会が育つことが期待できる。少しの後押しができるかどうかは、未来を見つめることができるかどうかにかかっている。今回のセミナーは、CSRの新たな可能性を再確認したといってよい。
最後にひと言。
意思決定の場の女性の活躍について質問を受けたデンソーの岩原さん。発想を転換し、企業内の大多数を占める男性社員に対する啓発の重要性を語ってくださった。ワッツビジョンの横井さんは、会社経営は社会貢献であると明言し、子育ても仕事も一緒にできるんだよというメッセージを送り続けいている。私もまた、女性を支援するNPOのスタッフである。お二人の考え方に共感を持ち、身近な存在として受け止めた。さらに未来への一歩として、このつながりを大切にしたい。(高島由美子)
その中で、興味深かったのは、企業内でCSR活動を推進してきた株式会社デンソーと、CANPANのCSR大賞を受賞した有限会社ワッツビジョンだ。
人を社会の資源として捉えることは、企業、地域、学校を含めた社会全体が人を育てることにつながる。デンソーのCSRは、社員のボトムアップからなされており、現場の提案が軸となる取組みだ。ワッツビジョンは、フリータイム就業制度や託児制度など、よりよい労働環境が社員を支え、最低賃金が担保された能力給が、向上心を醸成する。両者とも社員自らの意識のレベルアップが図られており、人が育つ企業のあり方として納得できる。
社会人はワークライフバランスや心の豊かさを求め、学生のボランティア活動が盛んに行われ、就活ではCSR事業希望者が多いと聞く。働くことに対し、自己の経済的利益だけを求めるのではない気運が高まり、市民社会が発展しつつある今日、少し後押ししてやれば、人が育ち、企業が育つ。その相乗効果として、社会が育つことが期待できる。少しの後押しができるかどうかは、未来を見つめることができるかどうかにかかっている。今回のセミナーは、CSRの新たな可能性を再確認したといってよい。
最後にひと言。
意思決定の場の女性の活躍について質問を受けたデンソーの岩原さん。発想を転換し、企業内の大多数を占める男性社員に対する啓発の重要性を語ってくださった。ワッツビジョンの横井さんは、会社経営は社会貢献であると明言し、子育ても仕事も一緒にできるんだよというメッセージを送り続けいている。私もまた、女性を支援するNPOのスタッフである。お二人の考え方に共感を持ち、身近な存在として受け止めた。さらに未来への一歩として、このつながりを大切にしたい。(高島由美子)