2009.08.27 Thursday
感想:シンポジウム「NPOのチカラ」
私がシンポジウムに参加して感じたことは、NPOで活躍されているパネリストの方たちが、自身の組織にとても愛着をもち、取組んでいる活動について目を輝かせて話をされていたことです。松下さんのお話から、NPOの立ち上げから、現在に至るまで、楽しいことばかりではなかったことが伝わってきました。けれど、組織内で試行錯誤を繰り返し、土台を固め、一歩一歩、歩んできたパネリストの方たちは、たくましく、力強さを感じました。
松下さんのお話の中にあった、『個人的なことは、社会的なこと』という言葉。聴いてみれば、私にも思い当たることがあります。それは、公民館の一室を借り、亥年の娘と同い年の子どもを持つ親子と集った“うりちゃんの集い”です。個々でおもちゃを持ち寄り、家より広い部屋で、母親同士がおしゃべりや子育ての情報を交換し合う、その空間にたくさんの親子が参加してくれました。
子どもの定期検診や予防接種、自治体の子育て教室等で近い月齢の子を持つ母親と知り合い、連絡先は交換するけれど、なかなか次に進まないことが私の悩みでした。けれど、慣れない土地で、慣れない子育てに、知り合ったお母さんたちの出会いを大切にしたい、自分が一歩踏み出してみようと思ったのが、“うりちゃんの集い”です。
この交流の中で、私自身がもっていた、誰かとつながりたい、子育ての話をしたい・聞きたい、笑いたい、おしゃべりしたいという気持ちは、実はどのお母さんも同じ気持ちでした。私自身、この集いをきっかけに、交友が深まり、新しい環境で、“お母さん”というカテゴリーの中で新しい人間関係を作ることができました。声を上げることはとても勇気が必要だけれど、その声に耳を傾けて、歩み寄る存在にとても感謝し、そこから得られるものは大きいことを実感しました。
私は、NPOについてあまり知識がなく、このシンポジウムで多くの知識や情報を得ることができました。そして、NPOは木のようなイメージを持ちました。たくさんの枝が広がり、たくさんの実をつける様は、多くの可能性を生み出し、実を結びます。生い茂る緑は、人に活力を与える、心に潤いをもたらします。地にびっしりと根を張る様は、地域に根付こうとしている、人と人とが結びつこうとしています。だからこそ、NPOの木には、円滑に活動できるよう、活動がきちんと評価されるように、水や栄養(助成、協賛などバックアップとなる支援)が必要です。また一方で、この木がイキイキと育つように手入れを行う存在(向上心をもちNPO活動に取組む人たち)を育ていく必要があります。そしてさらに、NPOの木を安心して増やせるように、しっかりと土を耕す存在(行政)の支援も欠かせません。
木をじっくりと手を加えて育て、幹の太い木が増えると、広岡さんのお話のように、その活動者の賃金保障がしっかりと確立され、格差社会を壊すことつながると思います。また、その木を継続して育成すること(キャリアとなり、自信となる)で、ますますイキイキとした葉をつけ、全ての存在を豊かにすることへつながっていくのではないでしょうか。
(恒川知代加)
松下さんのお話の中にあった、『個人的なことは、社会的なこと』という言葉。聴いてみれば、私にも思い当たることがあります。それは、公民館の一室を借り、亥年の娘と同い年の子どもを持つ親子と集った“うりちゃんの集い”です。個々でおもちゃを持ち寄り、家より広い部屋で、母親同士がおしゃべりや子育ての情報を交換し合う、その空間にたくさんの親子が参加してくれました。
子どもの定期検診や予防接種、自治体の子育て教室等で近い月齢の子を持つ母親と知り合い、連絡先は交換するけれど、なかなか次に進まないことが私の悩みでした。けれど、慣れない土地で、慣れない子育てに、知り合ったお母さんたちの出会いを大切にしたい、自分が一歩踏み出してみようと思ったのが、“うりちゃんの集い”です。
この交流の中で、私自身がもっていた、誰かとつながりたい、子育ての話をしたい・聞きたい、笑いたい、おしゃべりしたいという気持ちは、実はどのお母さんも同じ気持ちでした。私自身、この集いをきっかけに、交友が深まり、新しい環境で、“お母さん”というカテゴリーの中で新しい人間関係を作ることができました。声を上げることはとても勇気が必要だけれど、その声に耳を傾けて、歩み寄る存在にとても感謝し、そこから得られるものは大きいことを実感しました。
私は、NPOについてあまり知識がなく、このシンポジウムで多くの知識や情報を得ることができました。そして、NPOは木のようなイメージを持ちました。たくさんの枝が広がり、たくさんの実をつける様は、多くの可能性を生み出し、実を結びます。生い茂る緑は、人に活力を与える、心に潤いをもたらします。地にびっしりと根を張る様は、地域に根付こうとしている、人と人とが結びつこうとしています。だからこそ、NPOの木には、円滑に活動できるよう、活動がきちんと評価されるように、水や栄養(助成、協賛などバックアップとなる支援)が必要です。また一方で、この木がイキイキと育つように手入れを行う存在(向上心をもちNPO活動に取組む人たち)を育ていく必要があります。そしてさらに、NPOの木を安心して増やせるように、しっかりと土を耕す存在(行政)の支援も欠かせません。
木をじっくりと手を加えて育て、幹の太い木が増えると、広岡さんのお話のように、その活動者の賃金保障がしっかりと確立され、格差社会を壊すことつながると思います。また、その木を継続して育成すること(キャリアとなり、自信となる)で、ますますイキイキとした葉をつけ、全ての存在を豊かにすることへつながっていくのではないでしょうか。
(恒川知代加)